エピソード1

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「さて、じゃあ、そろそろ風呂行くか~。」 「そうだねー。」 「どんな感じなのか楽しみだなぁ~。」 ワクワクしてる俺を見て瑞樹がニヤニヤしている。 総一と隆にも声をかけて一緒に行く。 隆はまだ心配そうな顔してて総一はため息ついて呆れてる感じ。 まぁ所詮は俺も男で顔は綺麗でも体は一応引き締まって所謂細マッチョでそれなりに筋肉がついてるわけだから脱げば大丈夫でしょ。 そんなに心配するほどじゃないと思うんだけど。 脱衣場に入ると中にいた人達の視線が一気にこっちを向きどよめきが。 まぁ気にしないで普通に空いてるかごに荷物とか服とか入れ。 こーゆーのは恥ずかしがったりするから余計ダメなんだよ。 隆はハラハラしながら様子を見てる。 総一と瑞樹は普通に脱ぎはじめたから俺も続いて脱いでいく。 総一と瑞樹はタオルを腰に巻いている。 俺は肩にパンっとかけて堂々と出して行くスタイルw 「さぁ行こうぜー。」 瑞樹は爆笑、総一はため息ついて、隆はパンツに手をかけたまま固まってる。 そんな隆を置いて3人で先に浴室に入った。 おーけっこう広いなぁ。 入寮日はちらっと脱衣所を覗いただけだから中まで見てなかったんだよね。 先ずは体を洗わねば。 「隆も他の人も固まってたねw秋生がそーゆースタイルなのはさすがに意外だったw」 「堂々とするのはいいが股間は隠せ。」 「風呂っていったらこのスタイルだろ!?それに変に隠した方がイヤらしいだろー!」 「まぁ確かにそうだけどwそれより秋生マジでいい体してるよね。顔に合ってないよww」 「まぁそれなりに鍛えてるからね!それよりも総一の方がバッキバキじゃん!かっけー。」 「まぁ俺もそれなりに鍛えてるし、空手やってたからな。」 「すごいよねー。オレも一緒にやってたけどそんなにならなかったもん。」 「2人とも空手やってたんだ。たしかに瑞樹も意外と引き締まってるよね。ちょっと総一の腹筋触ってもいい?」 「…いいけど。」 「やった!」 マジ総一の腹筋すげー。 これを見てしまうと俺なんてまだまだだなーと思いながらめっちゃ触ってたらようやく隆が入ってきた。 「お前ら置いてくなよ!」 「隆が固まってるから。」 「だって秋生があんな堂々と隠さずに行くとは思わないだろ!!」 また瑞樹が爆笑してる。 「隆もけっこういいからだしてるなぁ。」 ペタペタ触る俺。 「ちょ、いきなり触んな!」 俺と同じくらいうっすら割れてる。 「なんかスポーツしてた?」 「ま、まぁバスケやってたからな。」 「じゃ、俺先に入ってるから。」 何時のまにやら全身洗い終わったらしい総一がさっさと浴槽に行ってしまった。 「隆とふざけてる場合じゃなかったさっさと洗って風呂入ろ。」 遅れてきた隆をほっといてさっさと洗おう。 ほぼ同じタイミングで洗い終わった瑞樹と総一の近くに浸かる。 「あー広い風呂さいこー。」 「あ、秋生髪が付きそう。」 「あ、やべ、まとめるの忘れてた。」 手首にかけてたゴムで髪を纏めて顔をあげると浴槽にいた人が半分くらいに減ってた。 また瑞樹がニヤニヤしてるし総一はため息ついてるし。 浴槽の脇に無の顔をした隆が立ってた。 早く入らないと風邪引くぞー。
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