エピソード2

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美味しいスイーツと可愛い稲葉先輩を堪能したところで次はどこに行くかという話になるわけで。 「俺ちょっと行きたいとこあるんだよねー。」 「どこ?」 「まぁ、付いてきてー。」 そう言って俺が2人を連れていったのはバッティングセンター。 スポーツマンな隆には体を動かしてスッキリしてもらおうかなと。 あと俺が単純に行ってみたかっただけ。 「なんでバッティングセンター?」 「いやー、やってみたくて。あと隆が運動不足なんじゃないかと思って。体動かしたらスッキリするかもよ?」 「僕初めてきた。一回やってみたかったんだよね!」 「隆は来たことあるの?」 「うん、中学んときダチと行ったことある。けっこう楽しいぞー。」 「当たるのかな?」 「意外と当たりますよ。ホームランはなかなか出ないけど。」 「じゃあさっそくやってみますか!」 3人並んでバッターボックスにたった。 やり方のわからない俺と先輩は隆にききながら操作してやってみる。 おぉ! 意外と出てくるの早いw なんとかバットを降ってみるけどなかなか当たらない。 それでも球に合わせてバットを降ってると少しずつ当たるようになった。 隆はバンバン当ててるし。 稲葉先輩もなんとか当たるようになってきた感じだ。 「やっぱ難しいねー。なんとか当たるようになったけど…。ていうか千手くん上手くない?」 「あいつバスケ部のくせに上手いですよね。」 「すごく楽しそうだね。ふふ。」 なんかめっちゃ汗が爽やかでイケメンに磨きがかかってるな。 あ、あっちでキャッキャしてた女の子たちが隆を見て赤面してる。 爽やか×スポーツ×汗ってイケメン度増すよね? マジで隆の元カノもったいないことしたんじゃない? 「何?もう終わり?」 「うん、僕たちはもういいかなぁ…。運動不足だからきつい。」 「うんうん。」 「じゃあ後3球で終わるから待ってて。」 かなりいい当たりだけどホームランはなかなか出ない。 最後の1球は…。 お!!! ホームラン出た!! こいつ最後の最後でやりよった。 「千手くんすごーい!!」 「やった!」 そう言って笑ってた隆は最高にイケメンだった。 だってほらさっきの女の子たち湯気出てるし。 隆がスッキリしたところでベンチで水分補給しながら休憩。 「どう?スッキリした?」 「ん?あぁ…忘れてたわ…。なんかどうでもよくなったなー。悲しくないわけじゃないけどいつまでも落ち込んでても時間を無駄にするだけだしな。」 「そーそー彼女じゃなくても楽しい時間は過ごせるんだからね。それに先輩も心配してるしねー。」 「え?そうなの?なんか気を遣わせたかな…。」 「ま、早くいつもの隆に戻ることだねー。」 ちなみに先輩はお花畑に行ってるよ! 先輩が戻ってきたところで寮に帰ることにした。 いやーけっこう楽しい1日だった。 隆を元気づけるためだったけど途中からすっかり忘れて俺が楽しんでしまったw まぁ隆も楽しんでたし結果オーライってことでいいよね。
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