エピソード0

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その後の記憶は曖昧で母さんいわく魂が抜けたような状態だったがなんとか自分の部屋に戻ってしばらく引きこもってたとのこと。 おばさんは春兄がもう言ってるものだと思ってたらしい。 母さんも知ってると思ってて、知ったら発狂すると思ってたけど全然そんな気配ないから案外平気なのかしらって思ってたと。 俺は1日引きこもり泣き続けたらしい。 その後は春兄がそこに行くことは確定したから俺も同じとこに行くべく勉強を頑張った。 もともと成績は良かったからちょっと勉虚すれば余裕だった。 結局受験終わってからも入寮の準備やらなんやらで春兄にはほとんど会えなかった。 春兄が出発するときに今までのように会えなくなるのが辛くて半泣きで春兄に会えなくなるの寂しい言って抱きついた。 春兄は優しくぽんぽんしてくれてすぐ帰ってくるからって言った。
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