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ダイブ
あの日、僕は高いところからダイブした。
普通だったら死んでいた。奇跡的に助かったのだ。
気がついたときには、病院のベットだった。
どうして僕は生かされたのか。
遺された家族に、僕は死ぬつもりはこれっぽちもなかったと伝えるためか。
遺された家族に、どうか責めないで、それは僕でさえ止められなかったと伝えるためか。
はじめから僕は死にたくなかったのだ。
死ぬつもりもなかったのに、僕のようにダイブしてしまうことがもしかしたらあるのかもしれない。
たまたま僕は助かっただけである。
遺された家族(あなた)へ、どうか自分を責めないでください。
だってそれは僕でさえどうしようもなかったことだから。
遺された家族(あなた)へ、僕は家族(あなた)を愛しています。
どうか自分を責めないでください。
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