断捨離(だんしゃり)

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断捨離(だんしゃり)

以前の僕は、物を溜め込み、捨てない。片付けも苦手だった。 目に見える部分だけを収納に片付けることで、片付けが終わりだと勘違いしていた。 お役目(やくめ)を終えた物は、土(つち)に返す。お焚(た)きあげする。 思い出も厳選し、物も、気持ちも、シンプルに。 ダイブの後、療養中は、断捨離(だんしゃり)祭りだった。 生まれてこのかた溜め込んだ大量の物たちと向き合い、一つひとつ、確認して、いるか?いらないか?を判断した。 仕事関係の書類、大量の本やマンガ、いろいろな物、思い出の品々(しなじな)、手帳、日記、写真などなど。 売れるものはリサイクルショップに。リサイクルできるものは資源ゴミに。 もう必要ないと決着をつけたものは、「今まで、ありがとう」と感謝し、思いきって、処分した。 はじめのころは、もしかしたら捨てた後で、後悔するかもと悩んだときもあった。 大切な思い出の品(しな)などは、いるか?いらないか?を判断するのを保留として、少し時間が経つのを待った。 少し時間をおくと不思議なもので、いるか?いらないか?がわからなかったものも、これは必要、これは写真に残して不要など、断捨離センサーの精度が上がる。 一つひとつ、物たちと向き合う中で、いるか?いらないか?を判断する時間も、少しずつ短縮することができた。 少なくとも3年くらい時間を費(つい)やしたが、断捨離のおかげで、部屋は片付き、心も、気持ちも、軽くなった。 溜め込み過ぎて、ごちゃごちゃした僕の頭は、断捨離というリハビリのおかげで、以前とくらべて、シンプルに、クリアとなった。
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