シンプルに生きる

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シンプルに生きる

以前の僕の思考は、ごちゃごちゃしていた。 マルチタスクで、同時並行で、思考することを、かっこいいと、思い込んでいた。 がけっぷちの状況で、追いたてられることに自己陶酔(じことうすい)し、達成したときの快感が病みつきになっていた。 感覚が麻痺(まひ)していたのかもしれない。 あるいは、全集中、全速力で生き急いでいた僕は、限界を越(超)えて、強制終了となってしまったのかもしれない。 いずれにしても、ダイブの後遺症は、読み書きさえも多大な負荷をかけて僕を襲った。 ごちゃごちゃした頭では、読み書きに支障をきたし、マルチタスクからシングルタスクでの生き方を余儀なくされた。 リハビリの過程で、断捨離が最(もっと)も有効だった。 シングルタスクとなり、思考がシンプルになると、苦痛だった読み書きが、少しずつ、できるようになった。 断捨離のおかげで、物、心、気持ち、考え方がシンプルとなり、今日現在、僕は回復しつつある。 シンプルに生きる。 ものごとを単純化すると、生きやすくなるのではないか。 シンプルに生きられるようになったことで、僕の世界は変わった。僕の中に革命が起きたのだ。 僕にとって、本当に大切なものが何かを、ダイブは教えてくれたのかもしれない。 必要なものや、大事にしたい考え方など、物が片付くと、心も、気持ちも片付き、僕はバージョンアップした。 最近は、メンテナンスを定期的に行い、お役目を終えた物、思いも、断捨離することで、日々、自分をアップデートしている。
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