親愛なる君へ

人間

　人間ほど喜怒哀楽が顕著な生物は存在しないだろう。当然それは他の生物にも存在するが、人間はそれがより顕著だ。顕著すぎる。だからこそ様々なことで思い悩み、人それぞれ感じることもあり、それがそれぞれ異なる、だからこそトラブルも発生しやすくなる。

　人は悩むとひとりでそれを解決することは困難だ。そのため誰かに相談することや相手と話し合うこと、自らが我慢することや工夫することをするのかもしれない。
　人はひとりでは生きていけない、そう言われているが、ひとりで生きざるを得ない状態の人間も存在はする。誰にも悩みを相談できず、ひとりで抱え込み、結果そういう人間は社会との交流を極小まで抑える。

　だがそれも限界はある。そういった人間はネットを通じ、匿名で悩みを吐き出し、時として助言を求める。そう、結局人はひとりでは生きていけないのかもしれない。

　私は直接の知り合いに悩み相談をすることが嫌いだ。それは自分の弱みを更に晒すことになりかねないし、相談したところでマウントを取られる。
　人間というのは自分さえ良ければそれでよく、自分を守るためには他者を犠牲にする。それが友人であろうとお構いなしだ。
　人間なんて99％がマキャベリズムだというのが、私の持論だ。人間は昔から、弱いものを集団で攻撃し、快楽を得る。立場の弱い人や気の弱い人を攻撃する。私はその快感というものがさっぱり理解できないのだが、恐らく奴らにとってそれは、麻薬のような中毒性のあるものなのだろう。

　人間なんて非道だ。残酷だ。冷徹だ。生物の中で一番偉そうにしているが、環境破壊をし他の生物を殺め、地球を壊している。何かにつけて都合の良い持論を持ち出し、強気な口調と乱暴な言葉遣いで威嚇をし、相手を怯ませる。屑だ。