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始祖【オリジン】
「うわああああ! 助けてくれええ! 化け物だああああ!」
「ひいぃっ! なんだよ、映画とかの撮影じゃ無いのかよこれ!」
「きゃああああああ!」
アルラウネが操る木の根が関係ない民間人を紙のように貫き、ただの肉塊に変えていく。
車も軽々と貫き、コンクリートすら破壊する根のせいで既にこの場は戦場と化していた。
そんな中、私は木の根を辛うじて避けながらBLITZバトンの先端で突こうとしたが。
「甘いっ!」
アルラウネが危険を察知し、自らを根で覆うとその木の根から槍のごとき蔓が飛び出してきた。
「くっ!! あと少しなのに!」
後ろに飛び退き寸での所でかわす。
着地と同時にBLITZバトンを振るい、アルラウネの右腕から伸びる蔓をはたく。
やはり木に少量の電撃では効果が見込めないのか、表面を少し焦がすだけしか出来ていない。
「はっ! ......やはりこちらが不利ですね」
シュルシュルと戻っていく蔓をルーシェさんがナイフで切り落とすが、断面から徐々に再生していき、ものの数秒で元の形、長さに戻っていく。
「このままじゃジリ貧ね。 どうしたら......」
「ふははははっ! いくら攻撃しても無駄だよ! 貴様らはここで死になさい!」
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