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「ヤバいのは貴方の方です、刑事! なに市民の車をぶちかましてるんですか! まさかとは思いますが民間人を轢いてないですよね!?」
「お前は俺を何だと思ってやがる! 一回話し合う必要がありそうだな!」
「そんな喧嘩後で良いし! あーもー、マイマイマジヤバなんだってぇ! さっき警察署からオジサンの電話に着信あったんだけど!」
博士が次に繋げた言葉に私は言葉を失い、頭が真っ白になった。
「警察署が正体不明の奴らに襲撃されて半壊してるんだってさ! テラやば! んでんで大ちゃんが応戦してるけど、怪我人一杯らしいって話!」
「な......うそ......くっ!」
「ちなみに大ちゃんってのは、署長だぞ」
「それはなんとなく分かります! それは今至極どうでも良い!」
まずい。 何がまずいって!
「まさかアルラウネは囮!? 狙いは......!」
「きっとあーしが送ったデータ! それを破壊するか入手するのが目的っぽい感じ! ルーシェっち!」
「耳障りです、リリティナ博士! ですが今だけは同意しましょう! 海藤様、車に!」
私は直ぐ様助手席に、ルーシェさんはナイフをもう一本メイド服から取り出し車体の上に飛び乗る。
「掴まってろ、飛ばすぞ!」
「はい! スカーレットさん! 援護を......!」
車内のダッシュボードに隠してあったハンドガンを取り出し、上部の撃針をスライドさせ。
「このっ!」
「させるものですか!」
開けた車窓から身を乗りだし、銃を構えるのと同時にアルラウネが茨付きの大木を高速道路に巻き付かせる。
その巻き付いた大木が道路を軋ませ、あっという間に破壊した。
「なんだと!? くそっ!」
「うそっ! 道路が崩れた!?」
「やばたにえん! テラヤバス!」
「やってくれますね」
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