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年齢は恐らく30代前半。
服装は革ジャンでまるでバイク乗りだ。
だがどう見ても狼男というよりかはライオンと言った感じの剛毛っぷりである。
「この人がライア?」
「そ」
ギャル語に眉をひそめながら動画を見てみるが、そこで問題が。
「フランス語分からんのだが」
「私もです」
二人してフランス語を学んでおらず、理解しようにも出来なかった。
そこで博士が翻訳を申し出てくれたのでお願いする。
内容はこうだ。
「我々はこれより人間に対し、宣戦布告をする! 我々デモンエクスは常に荒涼とした世界で生きることを余儀なくされてきた! だというのに人間ばかりが緑豊かな表側で安穏とした生を送っている! 我らの存在など無いかの様に! よって我々パンデモニウムはこれより人間を駆逐し、この大地を我らが物にしてみせよう! まずは手始めにこの地、フランスから蹂躙する事をここに宣言する! だってさ」
「これってつまり......侵略を宣言しているのよね......」
「そうですね。 今はカリドゥスと警察や軍隊。 市民が武装蜂起して押し留めていますが、相手はデモンエクスですから......」
ルーシェさんはそれ以上言葉を繋げなかったが、何を言いたいのか手に取るように分かる。
それは私も痛感している事だ。
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