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「っ……」
明らかにユウの方が慣れているわけで、ここはユウのリードに任せていいのだろうか? でもビビってなにできませんって、わけじゃない。
俺はユウの手に力を抜きつつ、耳をくすぐっていた手をパーカーの背中に入れた。しっとり吸い付くような肌。指の腹で背中をソフトタッチで撫でる。触れるか触れないかのギリギリのタッチで背骨のラインを上下に撫でながら、ユウの舌をきつく吸い、唾液を啜った。
「ン……」
ユウが鼻にかかった艶っぽい声を漏らす。俺も余裕は無かった。
ユウが撫でていた指先が形をなしている物を包みこみ握る。スウェットの上からゆっくり上下にスライドしてくる。
手の動きがエッチだよ。
またメールの着信音。
ごめん、楠木。あとで返すから。
気持ちが急いでる。込み上げてくる欲望を空気と一緒に吸い込んだ。
左手でユウのパーカーをたくし上げ、両手でめくり上げる。
「……手上げて」
素直に俺の股間から手が離れ、バンザイする。パーカーを脱がすと、ほっそりした首と鎖骨が浮き上がる頼りない半裸が現れた。
白い。想像したよりその肌は白くて艶かしくて、思ったよりもっと俺を興奮させた。
「ベッド行こうか?」
「大丈夫。エアコン入ってるし。ここでもいいよ」
ここでいいなんて。なんてエッチなんだろ。
生唾を飲み、ユウの体を両手でそっと撫で回した。柔らかくて吸い付くような肌だ。気持ちいい。いつまでも触っていたい。
「ふぁ……ヒロ君えっちぃよ」
「ユウの体がエッチなんだよ。なんでこんな……すべすべモチモチなの?」
「筋肉を付ける努力したことないからね。……俺の体、好き?」
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