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『あ……そっか。ごめん。なんかさ、人身事故が起きたらしくてさ、今、電車ストップしてるの!』
「うわ、マジかよ。飛び込み?」
俺は話しながら目の先にある突起を指先でスイッチみたいにポチッと押した。俺の頭を抱え込んでいる腕がピクンと強ばる。
『んー。いや、そうじゃないみたいだけど、接触事故? でも、安全確認の為にどうこうってアナウンスが流れて、もうかれこれ三十分くらい止まってたんだよお~』
ユウの敏感な反応が面白くて、次は舌を伸ばし、舌先を尖らせてツンツンと突起を啄いてみた。ユウが俺の頭を固定するように、キュウッと腕を巻きつける。
舌は届かなくても手が自由なんだよね。
また指の腹でツンと尖った突起をそっと撫でる。クルクルと優しく円を描くように撫で続けた。ユウが息を殺し、ふるふると耐えているのが分かる。
エッチだ。ものすごくエッチ。
「そうなんだ。肉は大丈夫?」
『肉は保冷剤と一緒に包んであるから』
ユウの腕が緩んだ。だから、また顔を寄せて突起をレロレロと舐める。ユウの心音が早くなってるのがわかった。トクトクとダイレクトに伝わってくる。嬉しい。もっと感じて欲しくて、舐めながら、空いている手でユウのふとももをそっと撫でた。
「そっか。じゃあ安心だ」
『でも運転再開の目処が立ちませんって言われたら~?』
ユウがもっと甘えるように、俺の髪に顔を埋める。
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