ディフェンダー・ストッパー

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  「浜田さん、今の話は本当だろうか」 「どうか正直に仰ってください。お願い」 「俺たち。俺と花は本当に仲いいです。上司と部下、それを超えてます。花の家にも遊びに行くんだけど、態度あまり変わんないです。だから俺……そうだ、だから花の家でも楽だったんだ」  自分が在りたかった姿。笑いの元になり、笑われる。そんな生き方が出来たのは花のお蔭だ。花がいなかったらきっと成立しなかった。 「俺は……花に救われてたんだ」  浜田の目からほろっと雫が落ちた。 「ありがとう! 感謝します、あなたは私たちを救ってくださった」 「いえ、さっきみたいにイヤな思いをさせてしまいました」  まさなりさんが微笑んだ。 「今、私は喜びに包まれています。さっきは恐ろしい思いをした。私たちが花の心を歪めてしまったのだと。けれどそれは違うのだとあなたが教えてくれた。しかも花が人を救っていると…… それを聞くことが出来た私は今大きな喜びを感じているんです。そうだろう? ゆめさん」 「ええ……ええ、その通りよ。浜田さんに教えていただく前より、花が愛しくなったわ」  浜田は嬉しい。誤解を解けた。ジェイから聞いた話で自分と花の関係性がよく分かった。そして花にとって自分は特別だったのだ…… (これに対する花の反論は今の浜田には関係が無い)  よく分からない感性を持った2人だが、結論は自分も同じだ。 (俺は前より花を好きになってる!)  こうして、きょとんとしたままのジェイを残して、3人は幸せな気持ちになっていた。  
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