【Three years later】

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「別に困るとか迷惑とかっていうんじゃないんだけどさ。ま、関係も改めて仕切り直しってことで」  笑った俺に、耀くんも安心したように微笑んだ。 「よかったら今度食事でも行かないか? 入学してすぐは忙しいかもしれないから、落ち着いてからで。俺の連絡先は変わってないけど、わからなかったら研究室に来てくれたら会えるからさ」  俺の気軽な誘いに、彼も是非、と嬉しそうだ。  耀くんは、以前とは少し型の違う気がする眼鏡の細いフレームを抑えながら丁寧に頭を下げて、いつも通りの静かな落ち着いた声で俺に告げる。 「それでは、失礼します。今後ともよろしくお願いします、……『むれぇ』さん」  どこか歌うような、懐かしい、あの……。  ああ、きみ、は。                             ~END~
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