みっちゃん

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家についたぼくはすぐにさっきあった事を母親に言おうと思った。 母親に「今日ね、みっちゃんとね、遊んでたらね」と言うと 「みっちゃんってだれ?新しいお友だち?」と言うのでぼくはさっき感じた怖さをまた感じた。 ぼくは何度もみっちゃんの説明をしたが母親は頭にはてなマークを浮かべるだけだった。 母親とみっちゃんは何度も会っているはずだし、何度も家にも遊びに来たはずなのに。 ぼくはまた走り出し、みっちゃんを知る人に聞いて回ったがみんな口をそろえて、「みっちゃんって誰?」というのだ。 みっちゃんに関する記憶が世界から消えた。
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