第四章

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颯は、珍しくイライラした。 「放課後残るなんて、絶対やだね、一輝といる時間へるじゃん。」 そう独り言をいいながら、保健室に行った。 「蒼兄ぃ〜?」 蒼太は、またかというように、呆れる。 「またサボったのか、お前。」 「だってつまんないもん。それに、あの教生何?超偉そうでムカついたんだけど!」 蒼太は、ああと、思い出す。 「あの、超難関大学在学の卒業生か。岡田優也だっけ?」 「そう!そいつ。俺がいつもみたく、授業聞いてなかったら他の先生は見過ごすのに、教生のあいつだけ、居残りしろとかなんとか言ってきたんだよ?何様って感じだよねー!」 蒼太は、そもそも颯がずば抜けた天才だからと言って特別扱いしている教師達に呆れ果てていた。 この学校は、難関大学進学できそうな成績優秀生徒や運動部でも成績を残している生徒達を異常なくらい特別視している。 だから、愛子の事だってーーー。 ただ、蒼太は颯がこんなにイラつくのを初めて見たかもしれない。 「まあまあ、コーヒー入れてやるから、飲んだらちゃんと教室戻れよ。」 「えーー!やだ!」 「保健室立ち入り禁止にされたくなければ、ちゃんと教室に戻りなさい!」 颯は分かったよ〜と、ちょっと拗ねたように言った。 蒼太はそんな颯を仕方ないやつだなぁと苦笑したのだった。
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