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そこには、けっして規模が大きいとは言えないけれど、神社が
建っていた。
「ウチは神社なんですよ」
「そのようですね」
「驚かないんですか?」
「今、Wワークとか、珍しくない時代じゃないですか。だから、別に」
「『ワーク』ねぇ。ま、こちらの方は『ご奉仕』ですから。
八木さん、あなたにも、これから『ご奉仕』していただくことになります
けどね」
ジャケットのボタンに手をかける、社長。
「ほ、奉仕?」
いぶかしげに社長を見る、瞳。
「私にも脱げ、と?」
「いやいや、期待させてしまったのなら、すみません」
余裕ありげにフフッと笑ってみせる、社長。
「私、ちょっと着替えてきますので、少々お待ちください」
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