約束

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約束

「ねぇ、覚えてる」 「なにを」 「あなた言ってたじゃない、私のこと迎えに  来てくれるって」 「そんなこと言ったっけな」 「言ったわよ、ずっと待ってるんだから」 「その約束、破っても良いかな」 「どうしてよ」 「身内が許さないんだ」 「なによ身内って、そんなことで約束を  破るの?」 「そんなこと言ったって無理なんだ」 「じゃあ別れましょうよ」 「それだと身内が悲しむな」 「もう、意味がわからない」 「すまない」 「会って話しましょうよ」 「だめだ衝突するだろ」 「あら私がそんなに心狭く見えるの」 「そう言うことじゃなくてさ」 「なんなのよはっきりしてよ」  「じゃあほんとのことを言う、君と僕が会うと  身内がたくさん死ぬんだよ」 「私と身内どっちが大事なの」 「そんなの聞くなよ」 「あなた、身内なんていたかしら、私しらない  わよ」 「君と会った時はいなかったんだ」 「意味がわからない、ふざけてるのね」 「約束した日にはまだいなかったんだよ!」 「はぁもういいわ、別れましょうよ」 「待ってくれ!わかったよ、約束を守る」 「ほんとに」 「あぁほんとさ」 「じゃあ明日ね」 「わかった明日だ」 翌日、地球と月がぶつかったことで地球にいた 生物(身内)が絶滅した。
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