日本という所から来たというアヴェさん

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いつものように木を切りに森に入った。木こりという地味な仕事を続けているけれど、本当は僕だって勇者になりたい。 「やだなぁ。ほんとに僕の人生地味だなぁ」 ぼんやり今後のことを考えて歩いていたら木の根っこに引っかかって転びそうになった。 「あっぶね」 生白い人の脚のようなものが草むらから伸びている。どうやらこれにつまづいたらしい。 「これは何やら危ない予感」 ーー何も見てない!! 気づかなかったふりをして立ち去ろうとしたが、ふと思い当たった。 ーー格下の職業から下克上を狙うセオリーと言えば、ハプニング!支援で入ったパーティーなのに、大型モンスターが現れて、仲間をかばってなぜか一人だけ逃げ遅れてしまったが、聖なる力によって特別な魔力を手に入れるううう!!みたいなやつ!! 「よし、きたこれだあああ!一発逆転!!」 人の脚に飛びついた。
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