名もなき神々は売名を
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信仰心を取り戻す──あの神社の惨状を思い出すと、到底無理なように思える。しかし『神』にはあの神社しか残っていない。 このまま静かに神社と共に朽ち果てるか否か……。 消えたくはない。 『神』は決意する。ならば、最期まで足掻いてみようじゃないか。自分だって神の端くれだ。 「『神』よ、お願いします。わたくしに力を」 『神』は自身に祈った。 そして、この願いを叶えるために神社に舞い降りた。
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