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先輩の言葉に勇気づけられ
秀介は久々にストライクゾーンへボールを投げ込めた。
しかし、そこにバットは吸い付いてくる。
打球は大きく右に逸れてファール。
だがその勢いは強烈だった。
又もや秀介の右手が震え始める。
次はあろう事か、ホームベースをえぐった。
円谷先輩が対応してくれたものの
カウントはスリーボール、ワンストライク。
次に外すと満塁になってしまう。
右手の震えは全身に及び始めた。
その時だった、
観客席にざわめきが起こったのは。
試合場の全員が観客席に目を向けている。
見ると、ヘルメットをかぶった
黒い服の人間が肩で息をしながら立っていた。
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