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第2話シナリオ
「そんなことより、ムサミュー行こっ♡」
「だから……そのムサミューってのがわからないんだよ。なんだそれ?」
「よわ兄の知らないのっw ムサシビ武蔵野美術大学生なのに知らないとかちょーうけるっ♡ ムサミューは角川武蔵野ミュージアムのことだよ。ばーか♡」
(まぁ、たしかに俺はムサシビの学生だ。だが俺の学部は市ヶ谷キャンパス。つまり、新宿だ。埼玉にある武蔵野キャンパスには入学式以来行ってないからなぁ)
「だらしなーいw ざこでよわよわな兄ちゃんをわたしが、わからせてあげる♡」
「なんだよその指パッチン? 頭上からけたたましい音が聞こえてくるのだが……」
(まさかの、ヘリ?! 指をパチンと弾いたらヘリが来るとかいったいぜんたいどんな仕組みだ? 機動武闘伝Gガン◯ムか? 頭上で待機してたパイロットの人はお疲れ様という感じだな……)
「それじゃあ、よわ兄は、わたしのヘリにのって♡」
「おう」
「あっ……」
「……っと、危ないぞ。あんまりはしゃぐな」
「あっ……ありがとう、お兄ちゃん」
(スロープでコケそうになるとは。こういうところはまだ子供だな)
「って!/// いつまで手を握ってるのよぉー! ざーこ♡」
「すまん」
「罰として、所沢につくまで握った手、離してあげないんだからっ!」
「はいはい」
(……気のせいか顔が赤いし、手も汗ばんでいるな)
「ほら、窓の外の景色をみろよ。綺麗だぞ」
「ぷーくすくすw 空からの景色が珍しいなんて、お兄ちゃん、よわよわだね♡」
「みないのか? もったいないぞ」
「なによぉ~……よわ兄がそこまで言うなら、見るにきまってるじゃない♡」
(なんだよ、……くそっ……かわいすぎかっ)
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