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コンビニの店長をしているこの男性、昔からコンビニの店長になりたかったのか?
それとも、もっと他にやりたい職業があったのか?
その物語である
この男性は、実は小学生の頃から、ある事がきっかけで、コンビニの店長になりたいと思うようになっていた。
「パパ、ママ、僕は、将来コンビニの店長になるよ」と小さい頃に、父親と母親に宣言していた。
親たちは、最初は笑いながら聞いていたが、日に日に本当に店長になりたい度が強くなっていったので親達は、慌て始めた。
コンビニの店長が、悪いと言うことでなくて、せっかくだし違う職業、役人など医者や弁護士などになってほしいと思っていた。
そう思いながらも、この店長になりたい男性は、私立の中学や高校と出て、最後は大学まで出してもらった。
バイトもしたこともなくて、卒業間近、就職も決まらなかったとき
「僕は、店長になるよ」と又しても、宣言する。
父親も母親も、あきれて諦めて、許した。
コンビニのバイトもしたこともないのに、勤まるのかと周囲も思っていた。
この男性が、なぜ? コンビニの店長になろうと思ったのかそれは、昔、近所にあったコンビニで、そこに、若い人が年輩の人やその他の店員に指示をしていた。
それも、かっこ良かったが、何よりもこの人、他の人に仕事をやらせて、自分は立ち読みをしていた。
その時に、名札を見ると平仮名で
「てんちょう」と書いてあり、なんか楽して金稼ぎながら人を操りたいと思ったのが、始りだった。
男性は、ついに店長になる就職試験も面接もして後は、合否を待つだけだった。
「お願い…神様」と神頼みを初めてした。
それで、見事に合格して、研修を受けて店長になった。
「吉田君、僕は裏にいるから」といつものように、サボりながらバックヤードで作業をする。
吉田真一は
「はぁ、」と返事をしながら、この店長の生きざまを想像していた。
あくまでも、吉田真一の妄想なのだが……
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