あきらを狙う女子

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「帰ろ」 「福山あきら、良いところで会ったな。お前に話がある」  そこに生徒会長の水島カレンが立っていた。 「何かしました?」 「重い罪を犯した。校則よりもな」 「それって」 「お前は・・・私を好きにならせた」 「えっ?」 「それだけだ」  水島カレンは去っていった。 「ちょっと……」 「なんだったんだ?」 「あー、遅れるぅ」  同じクラスの田島悠が走ってきた。 「あー、あっきー、こんちゃ!」 「田島、今頃起きたのか?」 「うん。そうだ。(抱き)」 「えっ?」  田島があきらと肩を組む。大きなおっぱいが押し付けられる。  パシャっ。 「良いのが撮れたね。送ってあげるよ」  送られてきた写メには田島と抱き合っている自分が。 「今度はもっとエッチな写真送ってあげようか?」 「良いよ」 「じゃーねー」 「全く」  あきらは校門を出ようとするが、何かにぶつかる。 「うごっ」 「ごめんなさい」 「せんせー、大丈夫ですか?」 「くーか」  ぶつかってきたのは、西岡りく。五年生だ。 「これ見てください」 「かわいい」  動物の写真だった。 「あとあと、これあげます!」 「これって……」  ラブレターだよね。これで三人に告白された。後一人は?
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