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「で?お昼は何を作ってきてくれたんだ?」
けーちゃんは食いしん坊だねぇなんて言いながらニコニコと2人にお弁当を渡した。
開けて2人とも目が光る
中身はステーキ弁当、おかずには煮物やサラダ等栄養バランスもちゃんと考えられていた。
みんな美味いと言いながら食べてくれていて、作った甲斐があったと思っていると、20歳そこそこの子がこちらを睨むような顔を向けていた。
修は知った顔だったらしく手を振るが、そっぽを向かれてしまいショックを受けるが
みんなの楽しそうな声に取り敢えずは堪えることが出来た。
休憩も終わり又撮影が始まると言う事だったので、帰ろうと思ったら監督さんが
見て行って下さいと言うので、椅子を借りて端っこでモデルの子達の撮影を眺めていると
やはり先程の子がこっちを睨んでくる、、、
何かしたかな?と疑問に思いながらも撮影を見ていた。
2人の撮影が始まり少しした時、目の前に先程の子が立っていたので
「ヒー君、、、だよね?」
「誰あんた?関係者でもないのにスタジオに来んなっての」
驚いた、凄く驚いた、、、
呆気に取られていると
「あんたが何処の社長かなんて知らないけど、何様?このスタジオは俺の親父のやってるとこなんだけど、部外者が弁当持ってくるとか常識ないんじゃないの?
つか、何処だか知らないけど服の提供してるからって偉そうに現れないで貰える?」
動揺してしまい
「そ、そうだよね、、、普通、は仕出し弁当とか、、、出るもんね?
ごめんね、ひ、ヒー君のお父さんの職場の、、、邪魔しちゃって、、、」
もういっぱいいっぱいになっていると
それに気付いた衛二が
「中村ぁぁぁぁぁ!!テメェ何してんだ!」
ヒィィィ!!えーちゃんガチギレ
撮影中なのにこっちにズカズカ歩いてくるので急いで立ち上がり、大丈夫だからと宥めていると
「あんたらもいい加減このモデル業界から卒業した方が良いんじゃないすか?
あんたらが居ると、いつまでも俺らみたいな若いのが育たないんですよ」
ズキッと、きた、、、衛二は暴れそうだし
普段冷静なけーちゃんまで肩鳴らしながら歩いてくる
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