プロポーズ1

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プロポーズ1

ー愛してる ー愛してるからこそ ーあなたのことを思って  だから、お母さん  死ぬね そこで由香は飛び起きた。 心臓が早鐘を打っている。 時間は1時15分。 寝たのが11時半頃だったので、トータル2時間弱の睡眠。 (もう、今日は寝られないなぁ。) 先程の夢を見たあとはどんなに頑張っても明るくなるまで眠れない。 せめて、お茶でも飲もうと、由香はベッドから出てリビングに向かう。 時々ある、この夢のために買ってあるリラックス効果のあるハーブティを入れて一口すする。 久しぶりに母の夢をみた理由はわかっている。 「プロポーズ断らなきゃ」 由香は昨日、彼氏の雄大にプロポーズされていた。 「由香に結婚願望がないのは知ってる。 それでも、一緒に生きていきたい。 愛してるから、、、結婚してほしい。」 恋人からの嬉しい台詞。 でも、由香には重い言葉の鎖。 愛してる、と言われるのが怖い。 でも愛されたい。 矛盾した気持ちを抱えながら、眠れない長い夜の間中、由香は雄大と出会ってから今までのことを振り返っていた。 明日きちんと別れを告げるために。
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