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充斗お見合い相手は周防総理の親戚らしく、仕事上邪険にはできないらしい。
物腰の柔らかい柏原さんに強い口調で念を押された。
私は充斗に捨てられたと思い、ずっと彼を憎んで来た。
でも、彼は転落事故で私の事を忘れていただけ。
真実を知れただけでも…嬉しい。
私は彼に対する想いを封印して、娘と二人で生きていく。
「只今」
玄関先にはキチンと揃えられた紳士用のブランド物のスポーツシューズ。
「ママ、おかえり」
莉緒はハイテンションで、私を出迎えた。
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