第2章 プロヴィショナル・セッション

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第2章 プロヴィショナル・セッション

モンスターや魔法の存在するとある世界の話。 地上で最も繁栄している生物となった人類は、人語を話す異形の者達・“アニマ”なる知能生物を人類最後の敵と呼んで対立していた。 先進国であるベンサレム共和国の郊外でのうのうと暮らしてきたカイア達は、ある日ティナ・グラシリスと名乗る女性と出会い、身の上に起きた特殊な事情について説明を受けた。 神なるものの操り人形になってアニマ共と戦う運命にあると知って一度は落胆するも、右往曲折あってティナの元で“狩人”の職に就いて生きていくことを決める。 それを皮切りに、怪奇な事件に巻き込まれ、個性豊かな狩人達と出会い、アニマに接触し彼らの生活は大きな変貌を遂げようとしていた。 各々強い行動理念を持つ狩人陣営や、高校のクラス内に潜伏していたアニマ・リャナンシーとの交流を通して、カイア達の中にはある感情・思想が芽生えるようになる。 濃密だった春は終わり曇天の下小雨の振り続ける季節。 高校の一大イベントである修学旅行を目前にテンションが収まらない一同。 この旅が、新たな出会いと戦いの幕開けとなろうことは、まだ誰にも知る由はなかった。 09218171-a412-42eb-840c-796ebb4735df
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