プロサッカー

1/1
前へ
/109ページ
次へ

プロサッカー

なんだか最近物語が書けない。 いろんなキャラや伝えたい言葉は出てくるのに、物語になってくれない。 「日記でもいいから少しでも書く習慣をつけるといい」 どこかで読んだ教え。 それは、小説の書き方サイトだったか、SNSだったか。 それをまともに受けて、寅はここから日記を始めてみる。 と、いうより、今日はおもしろいことがあったから、伝えたくなっただけなのだ。 だから、今後もおもしろいことがなければ、書かないかもしれない……。 今日はプロサッカーに出会えた。 残念なかがら、プロさっか(作家)ではなかった。 いや、もしかしたら、知らないだけでそうかもしれない。けど、彼女とは多くを語らなかったため、わからない。 彼女はとても素早くさばき、完璧なポジションをわかっている。 そして、肩に変な力なども入ってなく、自然なほほえみはこちらに癒しを与えさえもする。 絶妙なバランスで偏りがない。 与えられた空間を最大限に活かす。 「ありがとうございます」 私はプロサッカーに大満足して、買い物袋を手に取った。 小さめの袋に隙間なく、まるで正しく組み合わされたパズルのように購入した品が収まっている。 しっかりと、重い物から順に軽くなるように重なっているのも、大事な加点ポイントだ。 そう感じてしまうのは、私が以前にレジでサッカーをしたことがあるからである。 与えられた空間と商品を一瞬で見極めて、正しいポジションに詰める――、それは慣れるまでに苦労したし、ほほえみなんて作れやしなかった。 「今日はプロサッカーに出会えたな」 そう思った私は、ふと、あることを想像してしまった。 あのマダムがJリーグで選手として走り回っているのを……。 ……そう、今日のおもしろかったことは、単にサッカーに二つの意味があることに気づいただけのことです。 sacker 袋詰めをする人 soccer ボールを蹴るゲーム つまらんダジャレですいません……。
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加