ぷろろーぐ。

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ぷろろーぐ。

 16歳の夏。  まさか俺に義理の兄貴ができるなんて思いもしなかった。  しかもその兄が、俺が密かに恋心を抱いていた人だったなんて――……。  いったい誰が予想できただろうか。  同性に恋心を抱いたと知られれば絶対に嫌われる。  だから義兄さん(好きな人)にはナイショ。  この恋は一生秘密にしておくんだ。  俺はそう、決意した。
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