第四章〜お礼〜

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第四章〜お礼〜

その日の放課後、いつもの様に学校が終わると春人はすぐ帰るのに今日のはるとは違っていた。 「どうかしたか?」と草太に聞かれ春人は「いや…IDカード忘れたみたいで…」と春人がカバンの中を探していると草太がいきなり「おい…春人…あの子」と言うと春人は顔を上げ草太の方をみると、今朝出会った花枝桜[ハナエダサクラ]が立っていた。 何か言いたそうに春人の前に立ち恐る恐る声を掛けてきた「あ、あの…神木…春人さん…ですか?」と言うと春人は少し迷いながら「そうだけど何?」と聞き返すと、桜は「あの…こ、これ」と春人のIDカードを差し出した。 「これ…どうした?」と春人が聞くと「今朝、ぶつかった所に…」と桜が言うと「あ!あの時か…わざわざ拾ってくれてたんだ!」と言うと桜は下を向きならが「IDカード見たら…同じクラスだったから…」と言うと「そっか…ありがとなぁ」と春人は微笑みながらお礼を言うと桜は顔を赤くした。 横で聞いていた草太は「良い子だなぁ!お前何かお礼しろよ」と言うと桜は「お礼なんて…」と申し訳なさそうに言った。 春人は少し悩み「そうだ」と何かひらめいた様に「あのさ!桜って昼、弁当?」と聞くと桜は横に首を振ると春人は笑顔で「なら昼飯、奢らせて?!」と言うと桜は困った顔で「で…でも…」と言うと草太が「良いじゃん!ついでにさ、三人で一緒に食べようぜ」と言うと春人は「だな!」と言った。「お邪魔でないですか?」と桜が聞くと二人は声を揃えて「全然」と言った。 帰り道、春人と草太は一緒に帰っていた。
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