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予感してた…
目覚めたら街の音が聞こえない
カーテンを開けたら街中を真っ白に埋め尽くす雪…
お別れの日のこんなシチュエーション、何となく予感してた。
「晃ちゃん、凄い雪だよ?」
晃ちゃんは窓から反射する雪の白の眩しさに目を細めて「ほんとだ、スノータイヤにしておいて良かった」と起き上がり外を見ている。
この横顔を見るのも今日で終わりか…
もう涙は枯れていた。泣いて泣いて今日の雪の様に私の晃ちゃんへの気持ちを真っ白にした。
笑顔で送れる様に…
晃ちゃんの夢を邪魔せぬ様に…
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