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薄く色の抜けた茶色い髪に、紫の瞳……
見た目は軽くて、遊んでいるようにも見える彼は、本当はとってもやさしくて気づかいのできる人なんだと思う。
私の知らない彼の姿は、まだたくさんあるのかもしれないけれど、少しずつでも知っていくことができるなら、それだけで嬉しかった。
「うれしい。銀河といられることが……」
「ああ、いつでもおまえといっしょにいてやるから」
銀河がふっと笑顔を見せて、
「おまえは、俺が選んだ客だからな…」
と、付け加える。
「うん…」
彼が私を選んでくれたということが、たまらなく幸せに感じた。
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