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「今夜は、ありがとう。銀河」
「ああ、いい夜を過ごせたか?」
「うん…キスも、してくれたから…」
唇を指で触ってみる──まだ、ほんのりとキスの余韻が残るのを感じながら、
「今日は、もう帰るね…」
と、傍らの彼に告げる。
「送ってくか?」気遣うように尋ねられて、
「ううん、大丈夫」と、首を横に振った。
銀河に手を取られ、お店を訪れる時に下りてきた大階段を一緒に上がる。
出入り口のドアが、銀河の手でゆっくりと引き開けられた──。
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