Escort 銀河

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どうしたらいいんだろうと、身じろぎもできずに、目の前の彼の指をじっと見つめていると、 「ほら…」 と、銀河が、指の先で私の唇をすーっと横に掃いてなぞった。 たったそれだけのことなのに、一瞬で体温が上がる。唇が一気に熱を持つ。 舌の先をちょっとだけ出して唇を舐めてみると、彼の飲んでいたバーボンの味が口の中にじわりと広がった。 「……どうだった? ロックだとだいぶ強いが、大丈夫だったか? 」 ほんのわずかな量なのに、ひどく心配そうにも尋ねられて、彼の優しい心遣いにクスッと笑みがこぼれた。 「うん、好きかも…」と、答える──仄かな渋みと甘さが合わさったバーボンの舌触りは、まるで銀河そのもののようにも感じられるみたいだった。
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