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この世の中には男女の性別の性別以外にα、β、Ωの3種類の性がある。
αは知力体力に優れエリート層が多い。
βは人口の大多数の人が属するα、Ω以外の属性。
Ωは年に数回のヒートという発情期を有し、男性でも生殖機能を持ち受胎する。発情期には肛門腺から匂うフェロモンにαが顕著に反応する。
Ωが産む子どもはαの子が多いとされていた。
また社会の支配層はαで占められ、定期的にヒートがあるΩは学業を中断する割合が高く、快楽に翻弄されるため、セックス産業や短期間労働に従事するものが多かった。
また、感覚が優れている者が多く、芸術分野にも多くみられる。
ただ社会の中枢にいるΩは少ないため、階層的に下の扱いを受けていた。
人口はβが8割、残りがαとΩだ。
αの間には運命の番なる概念があり、一人のαに対し一人の運命のΩがいるとされている。
運命の番は匂いが違いαにはわかるのだそうだ。
性行為の最中αがΩのうなじを噛むと番になり、番になると性的魅力の影響は番の相手にのみに限定される。
番同士の性快楽も別格だそうで、αは番の存在を夢をみて憧れるのだそうだ。
番は社会制度としての結婚ではなく、肉体の結婚といったところか。
αとβ、βとΩ、α同士のカップルもいるそうなので、運命の番について半分位は都市伝説の扱いを受けている気がした。
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