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初詣は正直しんどい
吾輩は神である。
以下省略。
年が明けると民は忙しい。それに比例して吾輩も忙しくなる。
初詣。神に一年の抱負を宣言し、願掛けをする。
民が長蛇の列を作り、吾輩に話し掛けてくるのだ。新年の恐ろしい行事である。
神官も時短の為か賽銭箱をビッグサイズに替えて並ぶ列を横に増やすもんだから、民たちは4、5人が一斉に願掛けをする。
「商売が上手くいきますように」
「就職決まりますように」
「人生をやり直せますように」
「今年こそ童貞卒業します」
「長生きします。孫の銀婚式まで」
このように一気に言われると訳がわからなくなる。とりあえず孫の銀婚式まで生きるのは長生きしすぎな気もする。叶えてやってもいいが。
そうそう、外国からの観光客も最近よく手を合わせに来る。
文化を重んじてそうしてくれるのは嬉しい事だ。
吾輩的にも外国語の勉強になるから良き練習相手となる。
「Love and Peace!」
simply the best!
……当たってる? 成立してる?
間違ってんじゃない? 間違ってるでしょ?
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