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「触るよ?」
戸川の指が入り口に触れ、塩見は息を詰め身を強張らせた。
「シオちゃん、力入れないで」
「す、みません……久しぶりだから、ちょっと……」
「そうなの? ん、じゃあ……」
戸川の髪が太ももをくすぐり、塩見はハッとして頭を持ちあげた。
「ッ、とがわさ……っ、だめ、やっ……」
膝を支えていた手がぱたりとベッドに落ち、指先が必死にシーツを掻く。戸川は塩見の身体を折るように膝裏を押さえ付け、かすかにひくついている入り口へと舌を伸ばした。
「――んんっ」
濡らすように舌全体で舐めあげ、舌先で周辺をくるりとなぞる。淡い桜色のつぼみがひくひくと震え、まるで呼吸をしているかのようだった。
「……ぁ……っ、も、いい。いいから……っ」
耐えきれない羞恥と戸川に対する申し訳なさが混ざり、塩見の目から涙がこぼれ落ちる。
「だめ。ちゃんと濡らしてほぐさないと」
「だっ、て……きた、ない」
「ん? シオちゃんは綺麗だよ。ここも……すげえ綺麗な色してるし、ちっちゃくてかわいい」
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