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「気持ちいい?」 「は、ぁ……ぅ……んッ、き、もちい」 「大丈夫そう? 俺もう挿れたい」 「ん、んっ……いい、よ」  塩見の許可を得て、戸川は自身のものにローションを塗りつけ、先端を入り口へと宛てがった。 「挿れるよ」  徐々に腰を押し進め、塩見の中へと埋めていく。 「っ、あ……ッ」 「は、きっつ……」  どうしても力の入ってしまう塩見にあやすようにキスをしながら、戸川は奥へ奥へと腰を進めた。塩見の中は熱く狭く、きゅうきゅうと戸川を締め付けてくる。 「っ、シオちゃ、ん……」  戸川の額から汗がこぼれ落ち、塩見は陸に打ち上げられた魚のようにはくはくと息をしながら、ありったけの力で戸川を抱きしめた。 「……好き。戸川さん……好き」 「ん、俺も」  キスを交わし、見つめ合ってはまたキスをして抱きしめ合う。身体よりも心の隙間が埋まったような気がして、塩見は幸せだった。揺れるベッドから感じる振動は、まるで水の中で泳いでいるかのようで、戸川がいれば水の中でも呼吸が出来るのだと、塩見は自分だけの水槽を手に入れた気分だった――。  
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