君に捧ぐ赤い糸

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よくよく観察していると、彼女がゴミクズみたいな存在にも優しさを見せていたのは、同じ講義室にいる他の男子に自分をよく見せるためだと気付くにはそう時間はかからなかった。 むしろ、(あーなるほど、そういうことだったのか)と納得がいった。 それでも、あの日……彼女のそんな優しさにつけ込んで勇気を出して告白してみたんだ。 いつも微笑みかけてくれる女神のような彼女に対して、ほんの僅かな期待を胸に。
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