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枕やカバー、タオルケットや理奈のバスタオルなど色々買い込み電話をする。
「お待たせ。買ったもの持ち帰りにしたから、車に載せてくる…」
「そっちに行くから、俺が運ぶよ。理奈とランチの店を選んでいて。」
さほど待たずに合流するとカートを押して駐車場へ行ってくれる。
気遣いはするけれど、人もこき使いバリバリ働く宝田課長しか知らない人は、びっくりするほどにマメだったりする。
こういうところは変わらないんだな。
理奈とレストランのサンプルを眺めていると同じクラスの有希ちゃんとママに声をかけられた。
「理奈ちゃんママ、こんにちは。」
「有希ちゃんママ、お買い物ですか?」
「うん。旦那が車出してくれたから?理奈ちゃんとこは、大パパ?」
そこへちょうど理が戻って来た。
「お待たせ。そちらは?」
「理奈のこども園のお友達の有希ちゃんとママだよ。」
「いつも理奈がお世話になってます。」
理が挨拶をすると有希ちゃんママは、理と理奈を見て、何か納得した顔をした。
「理奈ちゃんママ、理奈ちゃんはパパにそっくりなのね。」
あさってには、理奈ちゃんパパの話がこども園の送迎時の話題になりそうだなぁと思った。
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