7 幸せの第一歩

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 私は、佐々木さんともっと仲良くなりたいと思った。 「佐々木さん、お盆休みに私たち同居を始める予定なんですけど、もし良かったら遊びに来ませんか?」 「いいの?新婚さんのお宅にお邪魔しちゃって。」 「はい、是非。旦那様がご一緒でもいいですよ。」 「嬉しいわ。じゃあまた計画しましょうね。」 「理、先に話してもいい?」  理に確認すると 「いいよ。理奈のことだろ?佐々木さんには、ばらしついでだ。」  OKが出たので、話すことにする。 「あのね、佐々木さん。 私たち新婚感ほとんどないから。」 「元々、大学の時に付き合っていたから?それでもまた付き合い出して、日が浅いんだよね?」 「えぇ。」 「まさか、お腹に子どもがいるから結婚急いだとか?」 「お腹にはいないけど、子どもがいるの。 佐々木さん、私があまり終業後に付き合わなかったのは、娘がいるからだったの。」 「あずみさん、バツイチだったの?」 「ううん。シングルマザー、5歳になる娘と一緒に引っ越すから、新婚というより、もう家族って感じなのよ。」 「あずと娘の理奈が、2人で生活しているのをつい最近まで知らなかった、薄情な父親が俺なんだよ。」 「えっ、課長が父親?」 「色々あって別れた後で産んでたから…知らせてなかったし。」 「別に責任とって結婚したわけじゃないから。 俺はあずとしか結婚するつもりはなかったから、独身でいるつもりでいたし。」 「はぁー、今日はいろいろあり過ぎて、内容濃過ぎてびっくりです。」  佐々木さんの自宅に送り届けた時には、かなりびっくり疲れさせちゃったみたいで申し訳なかった。
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