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食事を終え、2人で片付けて、お風呂に入って、ベッドに入ってもなんとなく理奈がいない時間がもたない。
どれだけ理奈中心で、私たちが生活していたのかを自覚してしまう。
「あず、理奈に電話する?」
「せっかくお母さんと楽しんでいるのに、電話して帰りたくなったとかだと恨まれそうだからやめとく。」
「お義母さん、ライバルができたから、今日こそは!だったもんな。」
「そうよ。『香代ママ』はもう1人のママだって主張してた。宝田のお義母様がおばあちゃまって呼ばれているから、祖母ポジで争うより私とママで争う気よ。」
「あずと争っても勝てないのに…」
「そうだといいけど。」
「あずは、いい母親だよ。でも今日は俺だけのあずでいて欲しいな。」
そう言って理は、優しくキスをした。
再会してから、理奈がいることもあり、私たちはキス以上の事をしていない。雰囲気が良くなっても3人で同じベッドに寝ているし、なんとなくタイミングを逸していたのだ。
「今日は、理奈がいない貴重な夜だから。いいか?」
私はこくりと頷いた。
それを合図に理のキスが深くなった。
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