金色の弓

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あれから2年…。 私が1年の時、勿論コンクールメンバーには選ばれなかった。そして全国大会は金賞を獲れたものの点数差で2位、 2年の時、コンクールメンバーに選ばれた。でも前年と同じ成績。そして先輩方は引退した。 「部長は長谷川美憂!」先生の指名で決まる。 「えっ!私?」 「皆の意見も聞いた、色々あったがよくここまで頑張った、皆、お前しかいないって…」 確かに、中学デビューのくせにとか、入る前にあんなに揉めてとか、なかなか皆の中に入れなかった…。ただ黙々とやっていた。音楽と誠実に向き合った。 「美憂!お前をコントラバスにしたのは俺だ。お前の隠れたセンスが見えたからだ。でもそれだけではない!あの時からお前は部長になると思っていた。お前がコントラバスの位置、左端で見守っていて皆が纏まる。やってくれるな?」 「はい!」 皆が拍手をしてくれた。そして皆で絶対日本一になろうと誓った。
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