金色の弓

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もう直ぐ私達の順番が来る。私は真っ直ぐ前を見据え落ち着きを装っている。本当は足はガタガタ心臓はバクバク。先生だけは見透かし私を見て苦笑いをしている。先生だって同じくせに! 次だ!すがる思いで弓を見る。閉め具合、張り具合、曲に合わせて音が立つ様に馬毛を薄めに整えたベストの状態。 学校名が呼ばれた。自由曲「ハリソンの夢」とアナウンスされた時会場はどよめいた。出来るのか?とのざわめきだ。 「大丈夫!終わったらもう一度驚かせてあげる」私は呟いた…。 課題曲「トイズパレード」こちらも気が抜けないが難なく終了。会場からは大きな拍手。 その時…。
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