シャレオツ動物診療所

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その時、キラキラ☆マダムのうちの1人が、ハッとした表情で立ち上がって、発言した。 「‥あなた‥可能様宅のチロリーヌじゃなくて?」 その時、タグヤせんせーに無理矢理じゃれていた プードル初美であったが、一瞬の間を作ると、 振り返って、発言マダムの視線を静かに受け止めた‥。 「可能様ってーまさかっあの有名な可能邸に お住まいの可能様なんですの?」 「奥様は元公爵家のご出身とか‥。」 「ちょい山の麓に、あのヴェルサイユ宮殿を 思わせる素晴らしい邸宅の主。正面玄関両傍には、 なんとマーライオンが配置されているという‥。」 「あえて崖っぷちにお建てになったと聞いたことが‥」 「私達が逆立ちしても及びませんことよ‥奥様は、それはもう美しい方ですもの‥」 ざわつく待合室のマダム達‥。 観念したように初美は言った。 『こんなに早く身バレしちゃうなんて〜本物の セレブ犬は辛いわね』 そこへ割り込んできたのは、先の受付担当ゆるぽよ である。 「じゃあなんでこのコ、雨宮はつみってことになってんの?」
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