3人が本棚に入れています
本棚に追加
全ては秩序に帰す
数時間後の、初美改めチロリーヌと辰G。
「国会議事堂みてえだな‥」
『お隣はあのカリスマ的アーティスト
☆稲荷コージーの別荘よ。彼の愛犬とも仲良しなの
アタクシ』
シャレオツ動物診療所の待合室の
キラキラ☆マダム総括担当、落合夫人が
偶然にもこの屋敷の主である可能夫人の携帯番号を
知っていたのだ。
車でお迎えに参ります、とのことで差し向けられた
高級車に乗り、辿り着いたというわけ。
応接室で、メイドが運んで来た芳しい紅茶を啜って
いると、ようやく可能夫人がお出ましになった。
家の中で薄紫のサングラスと、
シースルーなドレスを纏ったミステリアスで、
それはもう麗しいお方である。
「お帰りなさいチロリーヌ!任務終了ご苦労さま。」
『ヒ、ヒヒ〜〜〜ン』
突然どうしたチロリーヌ?
辰G、飲んでた紅茶を危うく吹き出しそうになる。
「暑いでしょ?お脱ぎなさいな、チロリーヌ。
そのプードル仕様モコモコ☆ウィッグとブラと
パンティ。」
衝立の後ろに隠れる、チロリーヌ。
夫人が、「皆さま、お入りになって!」と声をかけるとドアが開き、入って来た人々の顔ぶれを見て
辰Gは「アッっ」と開いた口が、しばらく
塞がらないのであった。
最初のコメントを投稿しよう!