全ては秩序に帰す

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全ては秩序に帰す

数時間後の、初美改めチロリーヌと辰G。 「国会議事堂みてえだな‥」 『お隣はあのカリスマ的アーティスト ☆稲荷コージーの別荘よ。彼の愛犬とも仲良しなの アタクシ』 シャレオツ動物診療所の待合室の キラキラ☆マダム総括担当、落合夫人が 偶然にもこの屋敷の主である可能夫人の携帯番号を 知っていたのだ。 車でお迎えに参ります、とのことで差し向けられた 高級車に乗り、辿り着いたというわけ。 応接室で、メイドが運んで来た芳しい紅茶を啜って いると、ようやく可能夫人がお出ましになった。 家の中で薄紫のサングラスと、 シースルーなドレスを纏ったミステリアスで、 それはもう麗しいお方である。 「お帰りなさいチロリーヌ!任務終了ご苦労さま。」 『ヒ、ヒヒ〜〜〜ン』 突然どうしたチロリーヌ? 辰G、飲んでた紅茶を危うく吹き出しそうになる。 「暑いでしょ?お脱ぎなさいな、チロリーヌ。 そのプードル仕様モコモコ☆ウィッグとブラと パンティ。」 衝立の後ろに隠れる、チロリーヌ。 夫人が、「皆さま、お入りになって!」と声をかけるとドアが開き、入って来た人々の顔ぶれを見て 辰Gは「アッっ」と開いた口が、しばらく 塞がらないのであった。
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