あいつとわたし

8/19

582人が本棚に入れています
本棚に追加
/686ページ
「あ、やっぱり神田いたー。 ごめんね、待たせてー。 かえろっか?」 わたしがハモッたことで また一之瀬とぎゃいぎゃい バトルしてたら、 友達の藤山 理帆 (ふじやま りほ)ちゃんが 教室に入ってきた。 「あ!りほちゃん!」 「もー、また一之瀬とバトル? 廊下まで二人の声 聞こえてたよー?」 「うっわ、最悪。」 最悪とか言いながら、 一之瀬めっちゃ 意地悪く笑ってるし。 そういう顔で、そんなこと 言われたら言い返さないと 気が済まない!! 「こっちのセリフだっ! ばーか、ばーか!」 「・・・ばーか、ばーかって。」 わたしの小学生レベルの 言い返し方に、一之瀬は わざとらしいため息をついた。 「・・・藤山、 このアホ、早いとこ 捕獲して檻に返しといて。」 おいコラッ! 捕獲って人を脱走した 動物みたいにいうな!! しかも帰るところは檻!? 「もーーーっ、知らない、 早く帰ろ、りほちゃん! 一之瀬の顔見てたら イライラしてお肌が荒れそう。」 「荒れても誰も気に しないから大丈夫だろ。」 「はいっ!!?」 ・・・今の一之瀬の言葉、 めっちゃイラッと しないですか?(怒)
/686ページ

最初のコメントを投稿しよう!

582人が本棚に入れています
本棚に追加