あいつとわたし

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仕返しに一之瀬の足を 思いっっっきり痛く 踏んでやろうとしたら、 一之瀬が上手によけて、 私の足は思いっきり 地面と衝突。 「い゛っっ!!(泣)」 「・・・・ばーか。」 一之瀬は暴言吐いた上に、 んべ、っと舌を出してきた。   くやしいぃぃぃぃっ。 しかもその顔が無駄に かっこいい!(怒) 一之瀬は人を小馬鹿に するときの顔が特に 色っぽいんだよ、 こんちくしょう! くそーっ、 なんか今日も 言い負かされた気分!! 「もー・・・・・・・ 何馬鹿なことやってんの、 帰るよー?」 そんなわたしをしり目に りほちゃんはさっさと 教室から出ようとする。 「あ、まって りほちゃ・・・・・・っ」 わたしが慌てて りほちゃんを追いかけると、 いきなり背中を細い棒が トンっと突っついてきた。 「ん?」 振り向くと、こっちを見て 妖艶に微笑む一之瀬。 手にはわたしの背中を 突いたであろう、柄の長い箒。
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