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 それから琉斗の宣言通り会社以外で琉斗に会う事もなく、会社で会ってもロクに話もできないでただ日にちだけが過ぎていった。  そして、何も言えないまま琉斗はアメリカに旅立った。  猫の源斗(げんと)を連れて。  源斗は連れて行くのに俺は置いて行くんだな。  俺はお前の恋人じゃなかったのかよ……。  俺は空港にも行かず琉斗を見送る事無くひとり、部屋で涙を流し続けた。  俺たちの恋は終わった。
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